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Something to say

彼にささやいて

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『光芒走りて』、更新しています。

台風18号からあの豪雨を経て、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

今日は関東は久しぶりにいい天気で暑いくらいでしたね。でも、太陽がどっかに行っている間にすっかり秋空になってしまいました。

9日から10日の夜中、我が家の辺りは物凄い豪雨が降り続きましたが、幸い大事には至らず。生命の危険を感じるほど強く激しい雨に夜中に何度も目が覚めました…。ほぼ無風なんですよ…。強度MAXのシャワーがまっすぐ天からゴンゴン落ちてくる様子をご想像ください。

皆さんのお宅は大丈夫でしたでしょうか。被害に遭われた方たちが早く日常に戻れるといいです。私が住む街も川がいくつかあって平地続きで、地形としては被害地域とそう変わりがないと思います。ただたんに運が良かったのか、治水がうまくいっていたのか…。後の方だと思いたいですが。

昨日、新しくアップした「光芒走りて」でも作中で嵐が来ていて、我ながらちょっとどうかと思いました。といっても、この話はおおむね8月中に書いたので、『早く涼しくならんかな~、秋と言ったらやっぱり秋の長雨(オーディンの気候は違うだろう)』という気分が出て、こんな感じになっているという訳なのですが。

ところで、『光芒…』の1話の冒頭にマキャベリの『君主論』の言葉を上げています。

これは、堀田善衛『ミシェル 城館の人』第二部の記載から流用しています。マキアヴェルリとなっているのは多分、堀田さんがフランス語から起こしているから。昔ワクワクして読んだ『城館の人…』が電子書籍でお手頃に読めるとは嬉しい限り。

この本はミシェル・ド・モンテーニュの『エセー(随想録)』について、モンテーニュの人生と思想を、当時のめちゃくちゃなフランスの状況を絡めて描いています。この作品を読む前かな、モンテーニュと縁の深い、『王妃マルゴ』を観たんだったよなあ…。映画の最初のシーン? で、イジャベル・アジャーニのマルゴが意に染まぬ結婚式で、ウイ、と言わないでつんとしているんで、兄のフランス王が妹の頭をガン、と殴って頭を下げさせるシーンがあるんですよ。変なところだけ覚えてる…。

当時はイタリアから来たメディチ家のカトリーヌがマキャベリズムでフランスの政治を牛耳っています。モンテーニュはそのマキャベリの流儀を、現代的な理性と信頼の立場から否定しています。上記の本の第二部の途中でこの言葉が引用されていて、「これは…」と思ったので使わせていただきました。なるほど、マキャベリズムの体現者、オーベルシュタインにぴったりくる言葉ではないですか。上手いことオベ閣下をオベ閣下らしく書けたら、この言葉も生きてくるわけで。

自分が書いた彼の台詞には

「……」

とか

「―」

とかが多用されているんですが、どうしてもOVAのあのイメージから離れることが出来ません。なぜか、彼はあまりしゃべらない寡黙なイメージを抱くのですが、意外にたくさんしゃべっているんですな。口を開くエネルギーを節約しているという訳でもなさそうなんですね。でも、ちょっと考えてからそっと話すので、「……」が多くなるという感じで自分は書いたようです。

それにやっぱり体力がないと、口を開くのも億劫かなと。彼は別に病身ではないですけど、単純に血の気の多い提督たちとは違うだろうなあ。

オーベルシュタイン閣下は、実は朝はランニング、日中は毎日プールで1キロ泳いでて、お屋敷に帰るとトレーニングマシンがあって就寝前にバーベルを上げてて、サンドバックも買おうかななんて考えてて、立派なシックスパックを備えてるなんてことは…ないですよね。

なんかそれもいいな…。じ・つ・は…みたいな。究極の痩せマッチョ?

「ふーん、卿は意外に鍛えているのだな。その年にしては引き締まって無駄がない、いい腹筋だ」

「…卿ほどではない。運動は見せるためにしているのではないからな…」

「見るためではなくて、触るためか?」

たぶん、デスクワークで運動不足にならないようにとか、体調管理に気を付けてるくらいかと…。軍隊勤務だし…。あとわんわんの散歩とか…。

注:作品中に上記の台詞が話されるシーンはありません。


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