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Something to say

Love Romance

コニチハ

サイトにお越しいただきありがとうございます。

ロイエル話の第2弾、『子供の遊び』をアップしておきました。

9月までなんもしないようなことを書きましたが、このお話は拍手お礼ssだったので、新作ではないのですよ。今のうちにと思って更新しました。

うあ~、エルフリーデにも決着付けてあげなきゃ~。ここまで来たら、もう短編でお茶を濁すのは難しいような。このままラブコメ(にもなっていないような気も)で攻めたい気持ちと、思いっきりシリアスに行きたい気持ちで揺れております。シリアスの方の話は大筋はボンヤリ浮かんでいるのですが、シリアスだと波に乗るまで体力がいるんです…。原作を確認したり…。

…愚痴はやめよう(笑)。きっと涼しくなったら取り掛かります。秋になったら1周年だしね…。

かつてさる新聞記事に長編小説の醍醐味、という趣旨のエッセイが載っていました。かなり前の話でちょっと詳細は忘れてしまったのですが、その内容が長編好きの私が膝を打って頷くようなものだったので、おそらく、『長編こそ読むべし! 長い話にまったり浸ってその世界に身を任せようぜ!』…、という内容だったと思われます。

さっくり分かりやすさを求めて、ドラマ、映画等の映像なんかでも、なんでも説明がないと面白くない、というご時世ですからな。じっくり腰を据えて長編小説を読む時間なんてない、ということもありましょう。最近ではファンタジー小説に長編がたくさん出て、だいぶ長編が力を盛り返している気がします。

さて、そのエッセイで薦められていたのが、『アンジェリク』というフランス発の大歴史ロマンス小説なんですが、このお話、ご存知ですか(だ・か・ら、ゲームじゃないんですよ~)。

当時、私は熱中して読み耽ったもんです…。

あの~、あんまり本を読まない人が私がたくさん本を読んでいることを知って、「えらいね~、すごいね」みたいなことをおっしゃるんですが、違うんですよ。本好きの読書は勉強じゃないんですよ。耽溺です。

そう、上記の小説を熱中して読んで、全巻集めるともらえる(笑)ラックももらいました。これに全26巻きれいに収まるのよ。

17世紀、アンジェリクはフランス、ポアトゥーの貧乏貴族の娘で、トゥールーズの大貴族の元へお嫁にいきます。夫の伯爵、ジョフレはお金持ちで、学者顔負けの学識があり、女性にも人気で、南仏の貴族社会の中心人物。アンジェリクは北フランスの真面目な貴族の家庭で育って、彼女自身は大変な美少女なのだけど、南仏の開放的な文化に馴染めず、また、年上で世慣れた夫が怖い。また、ジョフレの方は過去の愛人といちゃついたり、けっこうつれないそぶりをしたりします。まあ、いろいろあって仲良くなるんですが、せっかくお互い愛し愛され幸せになって、子供もできて…、というところで、ジョフレにある理不尽な疑いがかかり、二人は引き裂かれてしまうのです…。

この作品の面白いところは、田舎のお転婆娘だったアンジェリクが知性と感性、時には武器を取って(銃の名手←ツボ)、困難な状況に立ち向かっていくところなのです。大人しく糸でも紡いで子供の成長だけを糧に夫の帰りを待つような女だったら…、みたいな述懐が物語の後半にありますが、彼女は夫を待ってじっとしていることが出来なかった。フランス宮廷(太陽王)、モロッコの奴隷市場、宗教戦争(新教徒の)、新大陸でのいわゆるインディアンとの邂逅、ケベックの魔女…。これ、全部アンジェリクが直接経験する舞台です。この波乱万丈に、ジョフレとの愛がこってり(大人向け)描かれているのです。

私が好む小説(ロマンス)の傾向に、『アンジェリク』は多大な影響を与えています。ヒロインがボーとしているようなのはダメです。ま、自立したヒロインと言うのはスカーレット・オハラからの伝統かな。

しかし、脳みそがまだやわらかい時期に、ジョフレみたいな男性の理想像に出会うと、妄想過多な女子はこれまた非常に影響を受けますな。

 学者も顔負けというくらい頭が良い

 もちろん武芸も優れている

☑ ハンサムだが陰のあるタイプ(金髪のアポロみたいなのではない)、黒髪~暗い髪

☑ 過去に心の傷を受けている(and/or 肉体的にも傷がある)

☑ 部下、友人に君主のように崇められ、慕われている

☑ どちらかというと女性のあしらいに慣れている(and/or ヒロインより世慣れている、年上)

☑ 金持ち(and/or 自力で財産を築く)

上記が『アンジェリク』のジョフレは全部当てはまります。その後、私が出会って好きになった物語のヒーローはだいたい、このチェックマークの多くに当てはまる場合が多い。(アラゴルン、キートン先生、ロイ・マスタング、ジェイミー・フレイザー、ピーター・ウィムジィ卿、Dr.マチュリン…。他にもいたような…。キートン先生以外、全部西洋の名前だな…)

上記チェックマークに当てはまるヒーローが好きな人、このサイトにいらっしゃる方は多いんではないかな? 身に覚えのある人、手上げて!

だって、ロイたんもほとんど…、いや全部当てはまるんだもの。

*注*

私が持っている『アンジェリク』は講談社文庫版ですが、これは絶版しています。しかし、この版には重大な欠点があります。すなわち、底本が原書フランス語版ではなく、原書を改変した箇所が多い英語版をもとにしているらしいことです。現在、フランス語版の完全版の翻訳の刊行がすすんでいます。もし、これから読んでみたい方は、ぜひ、こちらをお読みください。あ、木原敏江先生の漫画はダイジェストですので、ぜひ原作を。

私も完全版を手に入れなきゃ…とおもいつつ数年…。

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