さっそく2~3章
- seasonofmackerelsky
- 2014年11月30日
- 読了時間: 3分
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第2部もますます自分設定、オリキャラ祭りです。
でも全部ロイエンタールが輝くための作りこみなので、ご容赦いただけると嬉しいです…
みったんが軍隊では「知らない、分からない」を言ってはいけない、というくだりがありましたが…。では、どう言えばいいのか? 「忘れました」です。
上官が言わなかったことを聞かれても、教わってないことを質問されても、「忘れました」
これは大西巨人の「神聖喜劇」にあったエピソードなので、同じ帝国軍でも大日本帝国の方です。まあ、軍隊の理不尽さはどこの国でも時代でも同じだろうと思い、借用しました。
この小説の主人公の東堂は博覧強記、映像記憶ではないけど一度読んだことは忘れないといううらやましい人物なので、ちゃんと教わっていれば忘れることはない。上官に教わっていないことを聞かれて、東堂は正直に「知りません」と答えるのだけど、上官はそんなはずはない、なぜ「忘れました」といわないのか、と…。
これはこの小説の最初の方のエピソードなので、特に記憶に残っています。他にも非常に面白い印象的なエピソードがたくさんあります。軍隊の一兵卒の生活についてご興味がある方にはぜひ、お勧めです。東堂の思考の流れと共に、かなりじっくり描かれている小説なので、読書体力のある方には特によろしいかと。
映像記憶と言えば、ロイたんにそんなような能力をくっつけちまいましたが、これは別に超能力ではないようです。たとえば、画家が往来で何かモノや人を観察して、家に帰ってそれをスケッチして再現できる、というような感じ。誰でも子供の頃は持っているとか。
お母さんがナイフを目に突きたてようとした―、という記憶をなぜ持っているのか、という点においての私の解釈(というか妄想)です。
あるいは、子供が聞いて理解しているとも気付かない、口さがないハウスメイドがくっちゃべっていたのを覚えていて、それを自分が見たように記憶している、というのが一番ありうつことだと思いますが。
実際、親が話した自分の幼稚園の頃のエピソードが、自分の経験か、親の話を映像的に記憶しているのか、分からない時ってありませんか?
まあ、とにかく、私がネットで読んだ映像記憶の話は、そういう能力がある女の子の話で、本は眺めただけでは覚えられないが、一度文章を読めば映像的に記憶できる、ということらしく、まあ、どういう原理かよくわかりませんが…。
それでロイたんにも第1部の最後で速読させてみました。あとで記憶を反芻して勉強するのです。たぶん、彼の能力を生かすよう、幼少時に家庭教師が教えたのでしょう。
うらやましいことですが、前述の女の子は有名大学に通っていて勉強では非常に得しているものの、この能力のせいでかなりストレスがあるらしく、睡眠障害が激しいそうです。人間は脳のほんの一部しか使っていない、といいますが、脳を酷使すればその弊害もあるわけで、結局平凡が一番、という所に落ちつくのでした。
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